一般市民が戦争勃発地域で生き抜くゲーム「This War of Mine」
今回紹介するのは、「This War of Mine」というサバイバルゲームです。概要は、以下をご覧ください。
『This War of Mine』のプレーヤーはエリート兵士ではありません。敵に包囲された都市で必死に生き残ろうとしてる一般市民です。食料と医薬品の不足に苦しみ、狙撃手や敵対するスカベンジャーに常に狙われています。このゲームでは、まったく新しい視点から戦争を体験することになります。
『This War of Mine』は昼と夜の周期で進行します。昼間は、プレーヤーが避難場所から離れようとすると狙撃手に狙われます。そのため、隠れ家の維持に集中する必要があります。モノを作り、交換し、生き残りの世話をします。夜間は、一般市民を連れてスカベンジ(物資を集めること)のミッションに出ます。生存率を上げる物資が見つかるかもしれません。
生死を賭けた判断はあなたの良心で行います。避難場所の全員を守るか、誰かを犠牲にして生き残る者を増やすか。戦争では良い判断も悪い判断もありません。生き残ることがすべてです。そのことに早く気付けば、生存率も増えるでしょう。(公式サイトより)
つまり、戦争勃発地域で生活しているプレイヤーが、プライドや人間らしさを失わずに限られた資源で生き残るというゲーム。住民は最小2人~最大5人でスタートし、全員死んでしまうとゲームオーバーになります。
行動パターン
このゲームでは、時間帯が昼と夜に分かれていて、昼間は家の補強や睡眠、道具を作ったりして過ごします。
夜になると、強盗が資源や食べ物を求め襲いに来るかもしれないので、家の守りを固めなければなりません。また、自分たちも空き家に行き、探索や強盗をしながら、生き残るための物資を集めなければなりません。そのため、住民を警戒役と探索役に分けて行動する必要があります。
探索
探索場所には、危険度があります。危険な場所には、武器を持った人たちがいて、盗んだことがバレたり、立ち入り禁止区域に入ったりすると、攻撃されます。撃たれて怪我をしてしまったり、最悪の場合、殺されてしまうこともあります。
逆に、老人や病人、ホームレスの住居や病院など、安全な場所もあります。どんな場所でどこまで探索するかは、プレイヤー次第です。
尋ね人
昼間に、ランダムで尋ね人がやってくることがあります。尋ね人たちは、「病気の子供に薬を分けてくれ」と言ったり、「一緒に強盗しよう」と誘ってきたりします。
病気の子供を助けるために薬を分けてもいいのですが、その後、仲間が病気になったときに薬がないと、命を落としてしまうかもしれません。
強盗の誘いについても、よく考えなければいけません。強盗をすることで資源は手に入りますが、対価としてキャラクターの自尊心が蝕まれたりします。
自尊心が失われると、キャラクターが鬱になります。鬱が酷くなると、ある日突然首を吊って自殺してしまうことも。
仲間が自殺すると、全体の士気が下がり、他のキャラクターまで鬱になったり、仲間を思いやる気持ちがなくなってしまったりと、悪循環に陥りがちです。そうならないためには、時に過酷な決断をしなければなりません。
実はこのゲーム、実際の事件から着想したゲームなのだそうです。そのため、キャラクターの感情や行動がとてもリアルに表現されていて、見ているだけでも楽しめます。
キャラクター
キャラクターにはそれぞれステータスがつけられています。例えば、このキャラクターはニコチン依存症なので、貴重なタバコをたくさん消費してしまいます。カフェイン依存症のキャラクターもいます。
この世界では、コーヒー豆やタバコがとても貴重なのですが、ニコチン依存症やカフェイン依存症のキャラクターは、タバコやコーヒーがなくなると情緒不安定になってしまうので、タバコやコーヒー豆を常備しておく必要があります。
以前プレイしたとき、鬱だったキャラクターが、アルコール依存症に突然変異してしまった事もありました(笑)
逆に、プラスステータスもあります。例えば、先ほどのこのキャラクターは元料理人なので、ご飯を作る際に必要な材料が少なく済みます。
他のキャラクターにも様々なステータスがついており、キャラクターの言動や行動から読み取ることが可能です。一人一人の個性を生かしながら、最善の道は何なのか考えながら生き残りましょう。
いかがでしたか?
このゲームを見て、アリの飼育キットを連想したのは私だけでしょうか?
「This War of Mine」は、客観的に見ながら人間を操り、観察し、生き残らせるために何をすればいいかを考えていく「雰囲気ゲー」です。この記事を見て気になった方はぜひプレイしてみてください。
スマホアプリ用のゲームもあります!